着物の歴史


このページでは、日本の着物の歴史を紹介させていただいております。


◆縄文・弥生時代

縄文時代に、「布」があったことは確かです。

遺跡から布の断片や、ヒモのついた袋のようなものが、出土した例があります。

素材は、アサやカラムシだったようです。

縄文時代にも、少なくとも植物の繊維から糸を紡いだり、そこから布を製造したり、そういう技術はあったようです。

弥生時代では、衣服が遺跡から出土している例は、ほとんどありません。。

ただし、「魏志倭人伝」には赤い色の帯をし、下半身も、やはり腰に長い布を巻き付けて、下に垂らしたようになっている様子が紹介されています。

今の和服とはだいぶ違うみたいですが、「布を巻き付ける」というあたり、これが和服のルーツに当たるのかもしれません。


◆古墳・飛鳥時代

古墳時代になると、「埴輪」が出土するようになり、当時の豪族たちの墓だと考えられていますから、当時の様子が想像できるようになりました。

古墳時代の和服は、上下で分かれた2部式になっていたようで、男性は、上着を来て、下はズボンのように足ごとに分かれた、ゆったりとした袴で、膝の下をヒモで結んでいました。

女性は、やはり上着に、下は「喪」と呼ばれる、ロングスカートのようなものでした。

襟は、男性も女性も左前で、「上頸」と呼ばれる詰め襟の形式でした。

素材、色や柄などは不明です。

 

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